近撮_2010.3
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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三日地蔵_丹生

丹生は昔から仏教の盛んなところでしたが明治十九年に廃仏毀釈の嵐の中で、村を挙げて改宗し神道になった。改宗して一切の仏事を廃したが、女たちにより今も三日地蔵が残っています。村中の家々を三日ずつ順々に巡るのである。数ヶ月に一回は廻ってはくるものの、今どこにおられるかは誰もわざわざ話すことはなく、廻ってきて初めて分かるといいます。三日地蔵は女の守り神で、送り迎えお祀りも女性がされます。


[三日地蔵1_丹生]

大小二体の地蔵が厨子の中に納められています。外からは見えません。厨子の引き出しには布きれが入っていて裁縫上手になるよう祈願するものでもあるそうです。子安地蔵さんやからと、お腹がすくだろうとご飯を三度、三度お供えして安産、産後すくすくと子が育つように祈願してきたとおっしゃる。
(2010.3.20)(奈良市)


[三日地蔵2_丹生]

お供花は送り手が送る日に新しく差し替えられます。花は家の庭にあるものならなんでもいいそうで、出発間際にこちらのお家では椿と馬酔木を供えられました。
(2010.3.20)(奈良市)


[三日地蔵3_丹生]

夕方ちかくになると、ごく日常的に隣へ引き継ぎに出られます。お厨子は結構重たく15kgぐらいあります。若嫁さんの勤めでもありましたが、昨今は年寄り所帯が多く隣までとはいえなかなかきついようです。
(2010.3.20)(奈良市)


[三日地蔵4_丹生]

次の家に到着すると、「お客さんですよ〜」とか「お地蔵さんですよ〜」とか言って玄関から入り、迎える家は「きはったで〜」「きてらんね〜」とごく自然な生活の一部になっているようです
(2010.3.20)(奈良市)

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