近撮_2010.5
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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おんだ祭_野依白山神社

おんだ祭りは豊作を祈る予祝行事で、各地によってその所作も様々なものが見られます。牛役や田男が農耕の所作をするものが多いのですが、野依のおんだ祭では牛役はなく、男が演じる「ショトメ」さんに特色があります。また「大頭」と呼ばれる田主役の所作や「お婆」役によるけんずい(間食の意)などにも独特のものがあります。


[ショトメさんと子ら_おんだ祭_白山神社]

囃子唄「今年のウグイスはなに持って来よった」に合わせて踊るショトメの所作はおもしろいものです。ショトメとは早乙女のことで、村の男が演じます。この日は女性はなにもしないという習わしだそうです。ショトメさんが田植え舞をするのを子らがじゃましたり、いたずらしたりの無礼講。
(2010.5.5)(宇陀市)

2007年のおんだ祭


[ショトメさんの田植え舞_白山神社]

(2007.5.5)(宇陀市)


[供物_菖蒲の節句_白山神社]

野依のおんだ祭りが行われるこの日は端午の節句。境内の祠の屋根には菖蒲とヨモギを載せられ、チマキや野菜が供えられます。
(2010.5.5)(宇陀市)

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汁かけ祭_野口神社

蛇穴(さらぎ)の野口神社の祭。葛城地方は役行者にご縁が深く、まつわる伝説がたくさんあるようです。この祭りも、役行者に恋した娘が蛇身に化けて後を追い、それを知った村人たちが驚き汁をかけて退治したという故事にちなんでいるそうです。古い祭りにしては、竹筒で作った赤い目、紙の赤い舌は漫画チックでこっけいでもあります。


[御神酒_汁かけ祭り_野口神社]

(2010.5.5)(御所市)


[龍のご神体_汁かけ祭り_野口神社]

蛇綱の頭部と龍のご神体は早朝に頭屋で祀られた後、太鼓を先頭に野口神社に奉納されます。
(2010.5.5)(御所市)

2005年の汁かけ祭り


[汁かけ祭り_野口神社]

(2005.5.5)(御所市)


[蛇綱ひき_汁かけ祭り_野口神社]

野口神社での祭礼の後、村中を蛇を担いだり引きずったりしながら回り家々の門で厄除けのお祓いをして回ります。
(2005.5.5)(御所市)

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献氷祭_氷室神社

古代には朝廷に氷を献上する制度があったそうです。元明天皇の時代(710年)に吉城川の清流で作った氷を氷室に保存し、平城京へ献上され献氷祭が行われたいわれがあります。その後衰退していたが、昭和35年から全国の製氷業者が集まり献氷祭が行われています。海の幸、川の幸として鯛、鯉を氷にとじこめた氷柱を供えられます。


[供物_献氷祭_氷室神社]

(2010.5.1)(奈良市)


[納曽利_献氷祭_氷室神社]

舞楽などの奉納がありました。
(2010.5.1)(奈良市)

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梵網会_唐招提寺

唐招提寺中興の祖、覚盛(かくじょう)上人の命日法要の梵網会(ぼんもうえ)の日。750余年の昔、上人が弟子を前に講義していると、蚊が飛んできて上人の頬に止まった。弟子がその蚊をたたき落とそうとしたところ、上人は「血を与えるのも布施の行だ」と殺すのをやめさせ、そっと払えばよいと言われたそうな。教えを受けた法華寺の尼僧たちがその遺徳を偲んでうちわを供えるようになった。その謂われのもと、団扇を鼓堂から蒔かれます。授かると諸願かなわぬことなしと言われています。


[荘厳_梵網会_唐招提寺]

講堂の本尊弥勒如来坐像の前に覚盛(かくじょう)上人の御影を掲げ、団扇が奉納されています。
(2010.5.19)(奈良市)

2007年のうちわ撒き


[うちわ撒き_梵網会_唐招提寺]

(2007.5.19)(奈良市)

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練供養_当麻寺

当麻寺の春の大祭で、中将姫の現身往生を再現する行事。蓮糸を染めて曼陀羅を織ったといわれる中将姫を西方浄土から迎えに来る様子を現します。雅楽や読経が流れ、西日が差すなか、本堂を西方極楽浄土、裟婆堂を人間界に見たて、その間にかけた来迎橋を金蓮台に乗せた中将法尼を持つ観音菩薩を先頭に、二十五菩薩が練ります。1000年を越える伝統を持つこの行事は、各地で行われる練供養(ねりくよう)の発祥と言われています。


[お練り1_練供養_当麻寺]

娑婆堂へ里帰りされる中将姫の御輿
(2010.5.14)(葛城市)


[中将姫1_練供養_当麻寺]

娑婆堂に向かう御輿に乗られた中将姫。普段はこの像を祀られています。
(2010.5.14)(葛城市)


[中将姫2_練供養_当麻寺]

中将姫の体内から取り出された中将法尼の像(2010.5.14)(葛城市)


[中将姫お迎え_練供養_当麻寺]

読経の中、娑婆堂で取り出された中将法尼を金蓮台に遷し、観音菩薩が持ち、勢至菩薩は中将法尼のお顔や姿を優しく撫でるような所作をされます。
(2010.5.14)(葛城市)


[お練り2_練供養_当麻寺]

娑婆の世界に別れを告げた中将法尼は菩薩聖衆に護られて極楽浄土に向かわれます。
(2010.5.14)(葛城市)


[お練り3_練供養_当麻寺]

観音菩薩を先頭に二十五菩薩、天人、僧侶、稚児さんらが来迎橋を渡り、極楽浄土に見立てた当麻寺の本堂である曼荼羅堂に向かわれます。その頃にはちょうど夕日が二上山にかかり、あたかも西方浄土の様相に包まれます。(今年は天候が良すぎて明るい日差しでしたがそれでも逆光の中雰囲気はありました。)
(2010.5.14)(葛城市)


[お練り4_練供養_当麻寺]

(2010.5.14)(葛城市)

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戸開け式_大峯山寺

修験道の開祖「役行者」をまつる山上ヶ岳頂上の大峯山寺で行われる「戸開け式」。冬の間閉じられていた本堂がこの日、行者や講の方たちにより開かれます。真っ暗な寺務所で住職から鍵を3本、当番の講の方に渡される「鍵渡し式」に始まります。鍵を持った信徒が人馬に乗り、提灯だけの灯りの中、本堂へかけ声上げて突き進みます。本堂の鍵が開けられると、そのまま一気に秘仏の役行者像の前までなだれ込まれます。


[鍵渡し式_大峯山寺]

(2010.5.3)(天川村)


[人馬に乗って_大峯山寺]

赤い房のついた大きな鍵は人馬に乗った信徒が威勢良くかかげて駆け上がり、本堂前庭で三周ほど巡回されます。
2010.5.3)(天川村)


[戸開け1_大峯山寺]

正面、北、南の戸に人馬に乗った信徒により鍵が届くと、同じく人馬で到着の護持院住職の下で扉が開かれます。
(2010.5.3)(天川村)


[戸開け2_大峯山寺]

参加の行者や信徒たちは順に本堂に招かれ、真っ暗な中、役行者神変大菩薩像の前で般若心経を唱えられます。(2010.5.3)(天川村)


[戸開け3_大峯山寺]

大峯山寺の前庭で護摩が焚かれます。
(2010.5.3)(天川村)


[不動明王_護摩壇_大峯山寺]

護摩を焚かれる正面の不動明王像
(2010.5.3)(天川村)


[行者_大峯山]

遠く山並みを望む行者さん。「西の覗き」行場で。
(2010.5.2)(天川村)


[お助け水_大峯山]

洞川集落から登ると、ほぼまんなか当たりに水場があります。お助け水と呼ばれていますが、まことお助けしてくれる水場です。
(2010.5.3)(天川村)

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