近撮_2011.4
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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花祭り_向渕

花祭りは4月8日のお釈迦様ご生誕の日に行われますが、旧暦で行われたり、祭日に合わせて行われたりもします。ここ室生の向渕(むこうじ)では正定寺でお花祭りが行われ、小さな誕生仏を乗せた白い象さんを子供らが引いて少し離れた観音堂まで行進します。


[花祭り1_向渕]

(2011.4.29)(宇陀市)


[花祭り2_向渕]

(2011.4.29)(宇陀市)

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お大師さん_番条町

弘法大師が入定された4月21日(新暦)、縁の寺院では正御影供(しょうみえく)が行われますが、ここ番条町では集落の各家で祀られているお大師さまを門先に出され集落の皆さんが巡拝されます。由来によりますと、文政年間にコレラが流行ったとき、村人が四国八十八箇所を巡拝し、それぞれのお寺から授かった小さな御本尊を祀り信仰し始めたとのこと。集落の戸数が約88だったのでほとんどの家で一体の本尊を祀っておられますが、引っ越しされたりした場合は、村のお寺で祀られたり、一軒のお家で2体を祀られたりしています。


[お大師さん1_番条町]

最近は地元の方以外にもたくさんの方がお参りに来られるようです。中にはお遍路装束の方や、お婆ちゃんに連れられた子供なども。
(2011.4.21)(大和郡山市)


[お大師さん2_番条町]

(2011.4.21)(大和郡山市)


[お大師さん3_番条町]

それぞれのお家で祀られている1番から88番までの厨子に安置されたお大師さんを門先に飾られます(ここのお家の厨子は新調されていました)。お供えは小豆飯や筍、凍豆腐などにヨモギ餅、白餅なども供えられます(2011.4.21)(大和郡山市)


[お大師さん4_番条町]

お大師さんもそれぞれに表情が違うようです。
(2011.4.21)(大和郡山市)

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聖徳太子報恩法要_橘寺

聖徳太子誕生の地にあると伝わる橘寺。毎年春秋に会式が行われます。季節の食材が仏供(ぶっく)として50種類を2対あわせて100個を経堂から本堂までお手渡しで供えられます。百味飯食(ひゃくみのおんじき)と言い、講の方が中心ですが、一般参拝者も参加させていただけます。


[百味飯食1_橘寺]

季節の食材、春の会式では野菜が中心ですが、ツクシやウドなども供えられていました。秋の会式では果物が中心になります。
(2011.4.17)(明日香村)


[百味飯食2_橘寺]

ツクシを仏供(ぶっく)とされるのは珍しいと思われます。一般の参拝者もお手渡しでリレーのように本堂へ
(2011.4.17)(明日香村)


[百味飯食3_橘寺]

子供も参加。
(2011.4.17)(明日香村)

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花供懺法会_金峯山寺

蔵王権現のご神木・山桜の満開を御本尊に報告する行事。1000年の歴史を持つ金峯山寺の伝統法会で、奴行列を先頭に金峯山寺の鬼、お稚児さん、山伏、僧侶、そして行列の最後は官長猊下が乗られた大名籠と続く10万石の格式を持った行列が行われる。(金峯山寺のホームページより引用)


[大名行列_花供懺法会_吉野山]

(2011.4.11)(吉野町)


[稚児_大名行列_吉野山]

お稚児さんも山伏姿で。
(2011.4.11)(吉野町)

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修二会_新薬師寺

東大寺二月堂の修二会はよく知られていますが、ここ新薬師寺でも行われています。練行衆の上堂の先導のお松明も同じように行われます。本堂の前庭を回って裏の出仕口から上堂されます。


[上堂1_修二会_新薬師寺]

上堂の僧は松明の先導で本堂(国宝)の前庭を回って裏口から上堂されます。
(2011.4.8)(奈良市)


[上堂2_修二会_新薬師寺]

(2011.4.8)(奈良市)


[上堂2_修二会_新薬師寺]

(2011.4.8)(奈良市)


[悔過法要1_修二会_新薬師寺]

悔過法要は十二神将に囲まれた薬師如来座像の前で勤められます。
(2011.4.8)(奈良市)


[悔過法要2_修二会_新薬師寺]

(2011.4.8)(奈良市)


[牛玉法印_修二会_新薬師寺]

(2011.4.8)(奈良市)


[神名帳_修二会_新薬師寺]

(2011.4.8)(奈良市)

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仏生会(花祭り)

仏生会、灌仏会、浴仏会、竜華会などとも呼ばれるお釈迦様の降誕を祝う花祭り。多くの寺院では花御堂に釈迦誕生仏を安置し、厳粛な法要の後参拝者は甘茶を灌いでお参りされます。誕生仏は、お釈迦様は生まれてすぐに7歩進んで右手を挙げて天を指し、左手を垂下して地を指し「天上天下唯我独尊」と唱えられたといわれその姿をあらわした像。


[仏生会_東大寺]
(2011.4.8)(奈良市)


[灌仏会_信貴山朝護孫子寺]
(2011.4.8)(平群町)


[仏生会_法隆寺]
法隆寺の仏生会は桜咲く中、食堂(じきどう)で厳粛に行われます。中央の大きな薬師像の前に花を飾り、小さな誕生仏が安置されます。珍しく左手を挙げておられます。
(2011.4.8)(斑鳩町)


[仏生会_法隆寺]
仏生会の行われる食堂(じきどう)に向かう一山の僧侶。
(2011.4.8)(斑鳩町)

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花会式_薬師寺

およそ900年の昔、堀河天皇が、皇后のご病気平癒を薬師如来に祈願されたところ、霊験を得て本復されました。そこで皇后は、感謝の心を十種の造花(梅、桃、桜、山吹、椿、牡丹、藤、百合、杜若、菊)にこめて、年ごとの薬師寺修二会に供えられました。これが発祥となり、以来今日まで絶えることない雅やかな奈良を代表する伝統行事となっています。(薬師寺のパンフより引用)
会式では練行衆による六時の法要を中心に種々の祭事、奉納行事などが行われますがそれらの多く(特に堂内)は撮影禁止とされています。特別に許可を得て記録させていただいておりますが、ここでは一般撮影可能な社参と結願行事などをアップさせていただきます。


[神供1_花会式]
結願の法要の前に練行衆が金堂の東側の基壇に並び、般若心経を唱え、咒師のお祓いのもと手松明を円を描くように回されます。
(2011.4.5)(奈良市)


[神供2_花会式]
手松明を数回廻したあと、前に立てられた小さな御幣を燃やし、手松明を東方向に放り投げられます。(多重露光)
(2011.4.5)(奈良市)


[鬼追い式_花会式]
結願法要を終え、鬼追い式が行われます。金堂の前の舞台に5匹の鬼が登場し太鼓、法螺貝の音の中、松明を揺らしたり手松明を叩きつけたりと大暴れ。毘沙門天が現れて鎮められます。これで花会式の全ての行事が終わります。
(2011.4.5)(奈良市)


[満願下堂_花会式]
結願下堂される練行衆たち、手には牛玉札を持ち、錫杖、法螺貝を鳴らしながら宿坊へ戻っていかれます。額には結願の牛玉法印が押されています。
(2011.4.5)(奈良市)


[社参_花会式_休ヶ岡八幡宮]
行に入るのに先立ち、鎮守社の休ヶ岡八幡宮に練行衆10人が無事成就の祈願の参拝をされます。(2011.3.30)(奈良市)

(2009年の雨の夜の上堂より)

[上堂_花会式]
(2009.4.4)(奈良市)

(2009年の奉納行事より)

[舞楽奉納_花会式]
(2009.4.2)(奈良市)

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流し雛_南阿田

折り紙で作った着物と袴に大豆の頭をつけた雛男女一対に紙で作った一文銭を添え、竹の皮で作った船に乗せて、吉野川に流します。この雛が吉野川を下り紀州の淡島神社に流れ着くことにより女の子の病封じを祈願する慣わしと伝わる。

(2006年の流し雛)

[流し雛_南阿田]
(2006.4.3)(五條市)


[雛供養_南阿田]
源龍寺で男雛女雛の前に流し雛を並べ供養が行われます。
(2011.4.3)(五條市)



[流し雛の子ら_南阿田]
源龍寺から河原へ向かう子ら。
(2011.4.3)(五條市)


[流し雛2_南阿田]
(2011.4.3)(五條市)

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ちゃんちゃん祭_大和神社

御祭神、日本大国魂大神の御例祭。通称ちゃんちゃん祭と呼ばれる。近郷9ヶ町村の氏子の頭屋、頭屋子(大頭屋、小頭屋)などがそれぞれに鉦鼓や小幣、龍頭などの執物を持ち大和神社から中山郷大塚山の御旅所まで約2キロを往復されます。先頭を行く鉦鼓(しょうこ)が打ち鳴らす鉦の音がちゃんちゃん祭の謂われだと伝わっています。御旅所の大和稚宮神社の前での奉納行事などには各集落ごとに特徴があり、興味深いものがあります。

(2007年のちゃんちゃん祭)

[お渡り_大和神社〜中山]
(2007.4.1)(天理市)


[宵宮参り1_ちゃんちゃん祭]
前日の宵宮には9ヶ町村の頭屋と頭屋子、村役が順次大和神社に参られます。明日の祭事が無事行われるように祈願し、神官から本宮に使う御幣が授けられます。
(2011.3.31)(天理市)


[宵宮参り2_ちゃんちゃん祭]
頭屋は大頭屋、小頭屋、あるいは兄頭屋、弟頭屋と呼ばれ、その稚児は頭屋子と呼ばれ、額には大、小の文字が記されています。
(2011.3.31)(天理市)


[髄神_ちゃんちゃん祭]
宵宮から、本宮、御旅所祭の間中、髄神と呼ばれる少年の護衛が2名両脇に控えます。
(2011.4.1)(天理市)


[翁の舞1_ちゃんちゃん祭]
新泉大字の「翁の舞」おんだ祭りのように田仕事の所作を奉納されます。
(2011.4.1)(天理市)


[翁の舞2_ちゃんちゃん祭]
「翁の舞」の最後に樫の葉を天に一斉に撒かれます。これは雨を表すそうで、雨乞いの所作でもあるようです。御旅所から帰られて大和神社の本殿の前でも同じ奉納が行われます。(このショットは本殿前)
(2011.4.1)(天理市)


[龍の口1_ちゃんちゃん祭]
兵庫大字からは「龍の口」という舞が奉納されます。龍頭龍尾を持つ少年二人が神輿の廻りを3回廻ります。奉納はお渡りの途中にある休み所と、御旅所、帰ってからの本殿の前と3回執り行われます。
(2011.4.1)(天理市)


[龍の口2_ちゃんちゃん祭]
(2011.4.1)(天理市)


[ちまき撒き_ちゃんちゃん祭]
中山大字が御旅所を取り仕切られます。各大字から供物を中山大字に一旦献納されます。その後雅宮神社に供えられます。お返しのような形でチマキを戴かれますが、残りのチマキは撒かれます。
(2011.4.1)(天理市)


[野辺の食事_ちゃんちゃん祭]
御旅所で祭礼、奉納行事の間、氏子たちは車座になり弁当を広げて酒宴食事会をされます。大和に伝わる「れんぞ」と解釈します。佐保庄と三枚田大字では頭屋子の前に餅を置き丸大根に風車を立てます。
(2011.4.1)(天理市)

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[雉_山辺の道]
山辺の道をぶらついていますと、目の前に雉が舞い降りました。田起こし中の田で餌を採るのでしょうか。写真としてはどうってことないですが、まあ国鳥でもありますので、記録にと。
(2011.4.9)(天理市)

ちなみ国蝶はオオムラサキです(2006年撮影)。国の花は制定されておらず慣例的に「桜」「菊」だそうです。

[オオムラサキ]
三郷町(2006.7.24)

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