近撮_2012.10
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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神子舞_玉置神社

花笠や、大峰山系の一峰、霊峰玉置山の頂近くに鎮座する熊野三山の奥の院ともいわれる玉置神社。玉置神社には昔より男子による神子舞(みこまい)と呼ばれる神楽舞が行われています。



[神子舞_玉置神社]

秋の例大祭では、本殿、御旅所祭で神子舞が奉納されます。男子神子が巫女衣装で舞われます。太鼓を叩く高齢の神子は子供の頃からお勤めしてきたとおっしゃっていました。少子化で後継者がいないということで一時途絶えかけていましたが、若い後継者の養成がかない復活されました。
(2012.10.24)(十津川村)



[弓神楽1_玉置神社]

祭りの間には神楽殿でお祓いの弓神楽が行われます。初穂料を納めれば弓矢、鈴を手に神子が巫女衣装で神楽を舞ってくださり、お守りのお札をいただきます。「大和なる玉置の宮の弓神楽弦音(つるおと)すれば悪魔退散」と詠われます。
(2012.10.24)(十津川村)



[弓神楽2_玉置神社]

神楽舞の最後に、二本の矢を的に打たれます。悪魔退治の意味でしょうか。
(2012.10.24)(十津川村)


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太鼓踊り_石打

花笠や、しない等に、自由に飾りを付けて踊る太鼓踊りは、普通風流踊りと言うようだが、この風流踊りの一大伝承地として伊賀地方が有名で江戸末期から明治に懸けて大和東部に広く伝承されてきた。(保存会資料より)。雨乞い祈願としても踊られていたと伝わっている。大正13年を最後に途絶えていたのを唱和63年に復活された。歌唄いの女性の唄に合わせて、愛宕踊り、山伏踊り、じゅんやく踊りの3曲が踊られます。
(旧月ヶ瀬村の無形民俗文化財)



[太鼓踊り_石打]

中央に据えた大太鼓を4人が交代して打ち、回りを頭に華やかな「しない」をつけた踊り手が太鼓にあわせゆっくりしたテンポで踊ります。
(2012.10.14)(奈良市月ヶ瀬)



[いりは踊り_石打]

旧公民館前から八幡神社境内までの行列を「いりは踊り」と云い、子供たちの棒振り、ささら振り、踊り手などが踊りながら進みます。写真はささら振りの子供たち。
(2012.10.14)(奈良市月ヶ瀬)


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斑鳩神社秋祭り

法隆寺5地区の鎮守社「斑鳩神社」のご神霊が神輿で法隆寺境内の御旅所へ渡御される古来からの儀式です。室町時代頃から中断していましたが、明和3年(1766年・江戸中期)に復活され、金堂と五重塔の間に御旅所渡御。その後、文化年間(1804〜1818・江戸後期)に神輿迎えの太鼓台が登場します。明治元年神仏分離令から一時期は中断しましたが、明治10年復活して、御旅所を中門・妻室・綱封蔵東側広場へと変えつつ現在に至っています。(斑鳩町観光協会HPより引用)
2006年のはこちらにあります)



[太鼓台巡行1_斑鳩神社秋祭り_法隆寺境内]

法隆寺の境内には南大門から入ります。国宝の南大門をぎりぎりの大きさの太鼓台が門にぶつからないように慎重にくぐります。
(2012.10.13)(斑鳩町)



[太鼓台巡行2_斑鳩神社秋祭り_法隆寺境内]

それぞれの大字の太鼓台の後ろに、子供らが担ぐ「提灯台(だいがく)」という提灯のおみこしが続きます。ドンドン・ドデドン・ドデドンの太鼓にあわせ、ヨイサーヨイサーのかけ声。
(2012.10.13)(斑鳩町)



[太鼓台巡行3_斑鳩神社秋祭り_法隆寺境内]

(2012.10.13)(斑鳩町)


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戸立祭_櫛玉比女命神社

弁才天、南、的場、萱野の四大字のだんじりが伊勢音頭を唄いながら巡行します。宵宮の櫛玉比女命神社への宮入りは豪壮で、早打ちの太鼓と鉦の音とともに一気に拝殿に突っ込みます。名前の由来は村のみんなが戸を立てて(閉めて)祭りに参加したことによるとのことですが説あり定かではないようです。
2011年のはこちらにあります)


[宮入り1_戸立祭_櫛玉比女命神社]

(2012.10.31)(広陵町)



[宮入り2_戸立祭_櫛玉比女命神社]

(2012.10.31)(広陵町)



[宮入り3_戸立祭_櫛玉比女命神社]

(2012.10.31)(広陵町)


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百味の御食_嘉吉祭_談山神社

嘉吉祭は室町時代に戦火を逃れて橘寺へ移っていた神霊が、嘉吉元年に戻ったことを祝って始まったという。嘉吉祭の神饌は百味の御食(ひゃくみのおんじき)といわれ、穀物、果物、木の実などを手の込んだ様式で作り上げてあり大変美しくもありそれはもう芸術品の域。丁重に献饌の儀が執り行われます。


[献饌1_嘉吉祭_談山神社]

百味の御食の神饌はその名のとおり、昔は200種ぐらいあったとか。今では35種ぐらいでしょうか。それぞれに特徴がありますが、特に目をひくこの神饌は「和稲(にぎしね)」(米御供)と言い、米粒を赤、青、黄の食用紅で染め、一周42粒70段に仕上げてあります。上部には五色に染めた家の垂木を表す長方形の餅が数本つけられており、上方に反っているのは家の繁栄を願ったものものだという。
(2012.10.14)(桜井市)



[献饌1_嘉吉祭_談山神社]

「飯御供(いごく)」。鎌足さんの弁当箱とも云われ、蒸した餅米二升分を入れ、注連縄で飾られている。。
(2012.10.14)(桜井市)



[献饌1_嘉吉祭_談山神社]

「荒稲(あらしね)」。毛御供とも云われ木の実の上に稲の芒(のぎ)を揃え頂にホオズキを載せたもの。。この他にもたくさんの手の込んだ見事なつくりのものがあります。例年撤饌のあと拝殿に全品綺麗に並べられていますのでいつでも見学見せていただけます。
(2012.10.14)(桜井市)


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題目立_八柱神社

題目立(だいもくたて)は、上深川の八柱神社で、かぞえ17歳の若者を中心に演じられる神事芸能で大人の仲間入りする儀式でもあります。竹垣で囲った小さな舞台で、烏帽子に直垂姿の若者が順にせりふを独特の節回しでろうろうと謡いついでいきます。演目は三つ伝わっていますが、今年は平清盛にまつわる「厳島」でした。動きが少なくほとんど舞台の回りに立ったままで、最後の場面だけが舞台の中央で演じられます。
国の重要無形民俗文化財。昨年ユネスコ無形文化遺産に選ばれています。


[道引_題目立_八柱神社]

神社の西側にある元薬寺から長老が灯を手に若衆たちを導いて神社境内の舞台へと進みます。この折に長老は「道引」の唄を謡い、若衆たちが唱和しつつ進みます。
(2012.10.12)(奈良市都祁)


2009年の題目立


[長刀の授与_題目立]
清盛に長刀を授ける弁才天。
(2009.10.12)(奈良市都祁)

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お渡り_秋祭り_掖上

掖上(わきがみ)の国見神社の秋祭り。5つの宮座、講組織があってそれぞれの頭屋さん宅にお仮屋を設え、神迎えが行われます。ご接待では2時間ほどべろんべろんになるほどのお酒のふるまい。国見神社へのお渡りの途中、行きは7回、帰り4回(気分で変わることもしばしばの様)御幣や扇を上げ、ワイノワイノワーイと発声されます。


[ワハァーイ1_掖上]

べろんべろんの千鳥足で国見神社へのお渡りの途中、藤の森の方向を向いてワイノワイノワーイと発声されます。頭屋、新頭屋の二人は裃姿で御幣を持ちます。
(2012.10.9)(御所市)



[ワハァーイ2_掖上]

別の講のご一行。頭屋さんが裃姿は同じですが色は違うようです。ワイノワイノワーイの発声の謂われはよくわからないとのことですが、位の下の神さんがかくれんぼしているのを国見神社の神さんが上から見て笑っている、ということらしいとも伝わっているとか。異説もあり定かではないようです。
(2012.10.9)(御所市)


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神事相撲_奈良豆比古神社

神事相撲は各地の秋祭りに見られますが、その謂われ、形態も様々ですが、基本的には豊作に感謝し、奉納されるものだと思われます。実際に取り組みを行うものより、形式的なもの、芸能的なもの、歌舞音曲的なものの方が多いようです。奈良豆比古神社の神事相撲は本殿の前で、神主のハッケヨイ・ノコッタのかけ声で2人が榊を頭にして拝殿のぐるりを行き違いに三周回られます。


[神事相撲1_奈良豆比古神社]

(2012.10.9)(奈良市)



[神事相撲2_奈良豆比古神社]

頭に榊を掲げ2人はゆっくりと拝殿のまわりを「ホーオイ」のかけ声を交互に交わしながら三周回られます。「ホーオイ」は「穂多い」ではないかと言われています。
(2012.10.9)(奈良市)



[神事相撲3_奈良豆比古神社]

神事の後、この一年間に生まれた子供を抱き上げ、力餅の「スモンノモチ」を授けられます。(今年は別途お渡しになったようでした)子供は訳わからず、よそ見したり、こっくりしたり。
(2012.10.9)(奈良市)


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小川祭り_丹生川上神社・中社

丹生川上中社の例大祭、主祭神は罔象女神(みずはのめのかみ)で、水に関わる一切を司る神として古くから信仰されてきました。水に関係する業者も全国からお参りされます。この日は八地域の太鼓台の奉納があり小川祭と呼ばれています。8集落から繰り出された太鼓台が境内を練り回ります。担ぎ手の衣装も華やか。昔は太鼓台のぶつかりあいなどもあって、別名けんか祭りとも呼ばれていたそうです。


[太鼓台1_小川祭り_丹生川上神社・中社]

「ヨイトサーノセー」や「ヨイヤサーノセー」の掛け声で境内を数台づつ交代で練り、時に隣の太鼓台に接近し激しく錬り合います。
(2012.10.7)(東吉野村)



[太鼓台2_小川祭り_丹生川上神社・中社]

最後は8台が境内に勢揃い。見物の村人らからの「サセ!サセ!」の掛け声で太鼓台を持ち上げ互いに競い合います。担ぎ手、乗り子、村人、観客全員がおおいに盛り上がります。
(2012.10.7)(東吉野村)



[乗り子_小川祭り_丹生川上神社・中社]

太鼓台には四人の子供が乗り太鼓を打ちます。神社に着くとその乗り児が肩車され本殿にお参りします。乗り児は神聖なものとして家を出る時から地面に下ろさないそうです。
(2012.10.7)(東吉野村)



[ゴク蒔き_小川祭り_丹生川上神社・中社]

祭りの最後は御供蒔き、供えられた餅などが蒔かれます。担ぎ手、乗り子、村人、観客総出ですから、カラフルなのと、賑やかさでは他に類を見ないぐらいの賑わいになります。
(2012.10.7)(東吉野村)


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天武忌_薬師寺

薬師寺創建を発願された第40代天武天皇の遺徳を偲ぶ法要。大講堂本尊である弥勒三尊像の御前に小倉遊亀画伯より奉納された『天武天皇像』『持統天皇像』『大津皇子像』の御絵像がお祀りされ、天武天皇のご遺徳を偲ぶ法要が厳かな雰囲気の中、厳修されます。(薬師寺案内より要約)

(特別にご許可をいただいて取材させていただきましたが、HPでは一般撮影可能の範囲の掲載とさせていただきます。)


[萬灯会_天武忌_薬師寺]

萬燈が供えられ白鳳伽藍を荘厳されます。
(2012.10.8)(奈良市)



[点火1_萬灯会_天武忌_薬師寺]

法要の火を参拝者が受け、灯籠に点火されます。
(2012.10.8)(奈良市)



[点火2_萬灯会_天武忌_薬師寺]

(2012.10.8)(奈良市)



[点火3_萬灯会_天武忌_薬師寺]

(2012.10.8)(奈良市)


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[十二神将錬り供養_天武忌_薬師寺]

(2012.10.8)(奈良市)


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[天武陵陵前法要1_天武忌]

天武忌法要の翌日、明日香檜隈大内陵(あすかひのくまおおうちのみささぎ)にて陵前法要が行われます。
(2012.10.9)(明日香村)



[天武陵陵前法要2_天武忌]

(2012.10.9)(明日香村)


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翁舞_奈良豆比古神社

奈良豆比古神社で20年ごとの遷宮が今年行われた。3神の一社(平城津比古大神)の建て替えと拝殿の傷んだ屋根などの修理が完成し、10月1日未明に御遷宮が行われた。1日10時から神事を手向山八幡宮の上司宮司を祭主に営まれ、後宴として翁舞が奉納された。翁舞は例年の秋の大祭で夜に奉納されるが昼に行われる翁舞はめずらしいこと。奈良豆比古神社の翁舞は能楽の原点とされ重要無形民俗文化財に指定されている。


[三人舞_翁舞_奈良豆比古神社]

(2012.10.1)(奈良市)



[太夫の舞_翁舞_奈良豆比古神社]

(2012.10.1)(奈良市)



[千歳の舞_翁舞_奈良豆比古神社]

(2012.10.1)(奈良市)



[三番叟_翁舞_奈良豆比古神社]

(2012.10.1)(奈良市)


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献饌_奈良豆比古神社


[献饌_奈良豆比古神社]

奈良豆比古神社の神饌は古典的なものが多く見られるが、遷宮の神事には「もっそ」と呼ばれるご飯を円錐形に盛ったものも献饌された。
(2012.10.1)(奈良市)



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