近撮_2012.12
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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大和路写真帳
最近作を撮影順に区分なしで掲示し、掲載後に順次、「特集」「行事・祭」「風景」などにに区分の予定。
過年分も合わせてご覧いただければ幸いです。(できるだけかぶらないシーンを載せていますので)

正月迎え

正月、すなわち歳神迎えの新年を迎えるに当たり、各地、神社では注連飾りなどを準備されます。そのいくつかを。

伊勢エビの注連縄


[伊勢エビの注連縄_甲斐神社]
甲斐神社の伊勢エビは生きたエビを飾られます。干し柿の他に、左上の白い包みの中には炭、エビの後ろには昆布とユバが付けられています。
(2012.12.31)(大和郡山市)

砂もち


[砂もち_佐紀神社]
「砂もち」はどうやら「砂持ち」のの意味と思われます。一年間お詣りされる内に境内の砂が少なくなっていくので、大晦日にその補充の意味で各お家から川砂を奉納され境内に置かれるのだそうです。今では役員さんがまとめてなさっているようですが。
(2012.12.31)(奈良市)

カラスドンの餅


[カラスドンの餅_誓多林町]
誓多林の小さな祠、八阪神社は地元では「天王さん」と親しまれています。歳神迎えに当たり、各家から注連縄を奉納されます。小さな祠につめこむように。その際ツツジの小枝に花餅を12個(閏年は13個)つけたものも奉納されます。これを「カラスドンの餅」と言うそうです。カラスへの施しのようです。名の通りすぐにカラスが近寄ってきます。
(2012.12.31)(奈良市)

田んぼの注連縄


[田んぼの注連縄_今市町]
奈良市の今市町の田には数カ所このように田んぼに注連縄を飾られます。七五三に編んだ藁の注連縄ににウラジロ、ミカンを添えられています。
(2012.12.31)(奈良市)

-------------------------------------------------------------------参考 ----------------------------------------------------------------------
2009年撮影

[神の道_八幡神社_観音寺町]
この恒例の伝統行事の呼称も一定でないようです。観音寺町の村神主さんによると、「正月の道」と言っていたようにも思うとのことでした。正月を迎える準備として注連縄の付け替えなどとともに清々しいものを感じます。
(2009.12.31)(大和郡山市)

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おん祭_春日大社

長承年間には長年にわたる大雨洪水により飢餓が相次ぎ、天下に疫病が蔓延したので、時の関白藤原忠通公が万民救済のため、若宮の御霊威にすがり、保延元年(1135年)旧暦二月二十七日、現在地に大宮(本社)と同じ規模の壮麗な神殿を造営しました。若宮の御神助を願い、翌年(1136年)旧暦九月十七日、春日野に御神霊をお迎えして丁重なる祭礼を奉仕したのが、おん祭の始まり。御霊験はあらたかで長雨洪水も治まり晴天が続いたので、以後五穀豊穣、万民安楽を祈り大和一国を挙げて盛大に執り行われ、八百七十有余年にわたり途切れることなく今日に至っています。
説明コメントは春日大社発行の解説書、ホームページを参考、引用させていただいております。
詳しくは春日大社の公式サイトをご参照ください。

12月15日〜18日にわたって多彩に行われます。撮影禁止の神事や撮影のはばかれるものもあり全容は記録できません。本年撮影させていただいたその一部を御覧いただきます。今年はあいにくお旅所祭の中頃から小雨模様になりましたので、写せていない場面も多々です。また出来るだけ違う場面をアップするようにしていますので、過年度の分についてもご参照ください。

大宿所祭


[御湯立_大宿所祭]
おん祭の無事執行を祈願して行われる大宿所祭の前に参勤者を清める御湯立(みゆたて)神事。勤められる巫女は特別な一族だけに伝承されています。唱詞(となえことば)を奏上しながらたぎる湯釜から笹で湯を振りまかれます。湯立巫女の腰に巻くわらの帯は“サンバイコ”と言い安産の霊験あらたかなりとのこと。
(2012.12.15)(奈良市)


[ソネッタン_御湯立_大宿所祭]
(2012.12.15)(奈良市)


[巫女_大宿所祭]
(2012.12.15)(奈良市)



八幡詣


[八幡詣1_手向山八幡宮]
大和士が流鏑馬児とともに神事参勤の無事を祈って、手向山八幡宮へ参られる。(2012.12.16)(奈良市)


[八幡詣2_手向山八幡宮]
(2012.12.16)(奈良市)


[神饌_手向山八幡宮]
(2012.12.16)(奈良市)



宵宮祭


[宵宮祭_若宮神社]
(2012.12.16)(奈良市)


[御戸開の神饌_宵宮祭_若宮神社]

おん祭の神饌は他に見ない特殊神饌が多い。宵宮祭は遷幸の儀に先立ち、若宮神前に「御戸開(みとびらき)の神饌」を奉じ祭典の無事執行を祈る行事。暮れなずむ頃、若宮本殿に静かに献遷される様子は厳粛なものです。特殊神饌も多種ありますがこの神饌には鯛が吊されています。
(2012.12.16)(奈良市)



[神楽舞_宵宮祭_若宮神社]
(2012.12.16)(奈良市)


[祭列_宵宮祭]
(2012.12.16)(奈良市)


暁祭


[暁祭_お旅所]
真っ暗な中、遷幸の儀で若宮神が御旅所に着かれるのは夜中0時過ぎ。御旅所仮御殿に入御の後、御殿の中央の瓜灯籠に灯を灯し暁祭が執り行われます。
(2012.12.17)(奈良市)


[神楽_暁祭_お旅所]
献饌、神事に続き巫女による社伝神楽が奏せられます。
(2012.12.17)(奈良市)


[撤饌1_暁祭_お旅所]
(2012.12.17)(奈良市)


[撤饌2_暁祭_お旅所
(2012.12.17)(奈良市)


お渡り式

多くの例では、神様が御旅所へ遷られる行列を「お渡り式」と言われますが、おん祭のお渡り式は、すでに遷幸の儀により御旅所に遷られている若宮のもとへ、祭礼に加わる人々や芸能集団が社参する行列のことを言います。近年に加わったという新しいものもありますが、第一番の日使(ひのつかい)から十二番の大名行列までの多くは古式にのった伝統の行列。


[神子_お渡り式]
白の被衣(かずき)をいただき風流傘を差しかけながら騎馬で進む神子。春日大社では巫女を伝統的にミカンコと呼ぶ。拝殿八乙女、辰市の神子、郷の神子、八島の神子、奈良神子が参勤する。
(2012.12.17)(奈良市)


[馬長児(ばちょうのちご)_お渡り式]
山鳥の尾を頂に立てたひで笠をかぶり、背中に牡丹の造り花を負った騎馬の美しい少年は馬長児。もとは興福寺学侶が頭人となり稚児を出していた。そのうしろには五色の短冊をつけた笹笠を持ち、龍の造り物を頭にいただいた従者が二人ずつ従う。
(2012.12.17)(奈良市)


[大名行列_お渡り式]
(2012.12.17)(奈良市)


[奴_お渡り式]
(2012.12.17)(奈良市)



お旅所祭


[柏手_お旅所祭]
(2012.12.17)(奈良市)


[献饌_お旅所祭]
春日大社独特の多種の特殊神饌が献饌されます。
(2012.12.17)(奈良市)


[お旅所祭]
今年はお旅所の中頃から小雨がぱらつきました。社殿神楽もやむなく楽舎で舞われました。
(2012.12.17)(奈良市)


[大和士参籠_お旅所祭]
大和士は特別な存在。馬に乗ってお旅所祭に向かいます。このあと奉幣神事を行います。
(2012.12.17)(奈良市)


ぶと_神饌


[ぶと_春日大社]
撤撰として関係者に配られる「ぶと」稲わらにひとつづつ丁寧に包まれています。
唐菓子で、上用粉(うるち米粉)で作られ胡麻油で揚げられるドーナツのような神饌。その形も「ブト」「マガリ」「カイナワ」「ムギカタ」「ムギナワ」「フタツバイシ」「ミツバイシ」などの基本形があるとのこと。総称して「ブト」と呼ばれていることが多い。五穀豊穣、子孫繁栄を願い、男、女、結び、も意味しているのではないかと思われます。春日大社では祭事の度に供えられているそうです。
(2012.12.18)(奈良市)


---------------------------------------------------ご参考-------------------------------------------------------------
ぶとにもいろいろな形があるようです。下は漢国神社の菖蒲祭の神饌「ぶと」



[ブト_菖蒲祭_漢国神社]

(2010.6.5)(奈良市)

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冬至祭_正暦寺

一年中で最も昼が短く夜が長い冬至(本年は12/21)。正暦寺では毎年12/22に冬至祭が行われます。冬至の日には柚子湯を使ったり、小豆粥を食べる風習もありますが、カボチャを食べると中風にならず、長生きするという言い伝えもあります。正暦寺では護摩を焚き加持祈祷をされます。



[祈祷加持1_冬至祭_正暦寺]

護摩堂で一山の僧侶により参拝者に加持祈祷をされます。
(2012.12.22)(奈良市)



[祈祷加持2_冬至祭_正暦寺]

(2012.12.22)(奈良市)



[祈祷加持3_冬至祭_正暦寺]

(2012.12.22)(奈良市)



[仏供_冬至祭_正暦寺]

カボチャに漆塗りのお箸を指したものが供えられます。カボチャ2個にそれぞれ54本合わせて108本が供えられ、加持祈祷をお受けになった方に授けられます。
(2012.12.22)(奈良市)


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注連縄奉納_大神神社

各寺院で師走に入ると正月の準備がに忙しくなります。注連縄も取り替えられますが、大神神社では大注連縄を岸和田の神社から奉納され、新しく掛け替えられます



[注連縄奉納_大神神社]

(2012.12.9)(桜井市)


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大神神社




[雪の本殿_大神神社]

(2012.12.9)(桜井市)



[黄葉_大神神社]

(2012.12.9)(桜井市)



[巳の神杉_大神神社]

江戸時代には、「雨降杉」とあり、雨乞いの時に里の人々が集まり、この杉にお詣りをしました。いつの時代からか、杉の根本に、巳(み)さん(=蛇)が棲んでいるところから、「巳の神杉」と称せられるようになり、巳さんの好物とされる卵が、酒とともにお供えされています。
蛇は、古来より三輪の神の化身として意識されており、『日本書紀』の崇神天皇10年9月条に、「小蛇(こおろち)」と記され、『同紀』雄略天皇7年7月条には、三輪山に登って捉えて来たのが「大蛇(おろち)」であったと伝えています。いずれも、三輪の神がその原初的形態として、蛇神であると信じられていたことを示していると考えられます。(大神神社HPより引用)
(実際に白い蛇を見た友人がいます。)
(2012.12.9)(桜井市)



[御供え_巳の神杉_大神神社]

熱心にお参りされる方多く、巳さんの好物とされる卵が、酒とともにお供えされています。
(2012.12.9)(桜井市)


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