近撮_2016.2
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示しております。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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おんだ祭_菅原天満宮

社殿で祈年祭が執り行われたあと境内でおんだ祭りが行われます。田主は翁面をつけ子供が牛役で狂言風に演じます。所作ごとに田主が「種を蒔き候」などと唱えれば村役など全員で「めでとう候」などと返します。村役さんとの掛け合いも楽しいものです。



[おんだ祭 1_菅原天満宮]

子供が演じる牛が暴れ、田主は引っ張られています。
(2016.2.25)(奈良市)



[おんだ祭 2_菅原天満宮]

めずらしく肥をやる所作もあり、最後の一滴まで杓に取るなどきめのこまかい見せ場があったりします。突然周りにまき散らす所作で観客は思わずのけぞったりして爆笑場面も。
(2016.2.25)(奈良市)



[おんだ祭 3_菅原天満宮]

(2016.2.25)(奈良市)


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砂かけ祭_広瀬神社

奈良盆地の川が集まるこの地は昔から広瀬の 郷 と称され、水神を祀る広瀬神社があります。広瀬神社の「おんだ祭」は「砂かけ祭」と言われ、田人役、牛役、参拝者が所作の終わる度に砂をかけ合います。この砂は雨を意味し、かけ合いが盛んなほど豊作が適うとされ、老若男女入り乱れての合戦となります。大和の奇祭のひとつとして有名です。
午前中に農耕作業を演じる殿上の儀も行われます。



[殿上の儀_広瀬神社]

(2016.2.11)(河合町)



[砂かけ 1_広瀬神社]

(2016.2.11)(河合町)



[砂かけ 2_広瀬神社]

(2016.2.11)(河合町)


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御田植祭_小泉神社

おんだ祭りの神事の流れはだいたい田主らによる畦ならし、田起し、唐鋤など昔の農作業を模してますので、共通するところは多いですが、少しずつ所作の変化や、小道具、参拝者の参加の仕方が違うのもおもしろいものです。小泉神社では馬子と牛役が唐鋤や馬鍬で田起こしするとき、巫女さんや参拝者が牛に砂をかけます。砂は雨を表し、多くかかるほど豊作と言われています。広瀬神社の砂かけほど派手ではなく、素朴な感じ。



[農耕作業_小泉神社]

(2016.2.11)(大和郡山市)



[砂かけ 1_小泉神社]

(2016.2.11)(大和郡山市)



[砂かけ 2_小泉神社]

(2016.2.11)(大和郡山市)


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子出来おんだ祭_六縣神社

御田(おんだ)祭は各地で行われ、五穀豊穣、子孫繁栄はを祈るものですがそれぞれに特徴があります。ここ六縣(むつかた)神社のおんだ祭は子出来御田祭とも言われ、厳粛なものですが太鼓を使うユーモラスな出産の所作は面白いものです。
祭の始めに厄年の青年のお祓い祈祷が行われます。その青年達によりおんだ祭が演じられます。


最大の見せ場は、厄年の男子が腹に小太鼓を入れて妊婦に扮し、田植えをしている夫のもとに弁当を持っていき世間話をしている内に産気ずき男児を出産してしまいます。お腹から小太鼓が転げ出るのですが、それが男の子というわけです。夫はその小太鼓を叩きながら、「ぼんぼん出来たぼん出来た」と喜びの声を上げ、走りだします。
今年はその若嫁さんの姿がどうもそれらしくなさすぎたのでアップは遠慮します。
2013年のをご覧ください



[牛耕_六縣神社]

土起こし、水入れ、肥やしやり、田植えなどですが、これは土起こしの作業、牛面は被らず手でその格好をします。
(2016.2.11)(川西町)



[田植え_六縣神社]

子供達が「そら蛇がいるぞ」とか「そらそこに蛭もいるぞ」とかヤジを飛ばしたり、邪魔をしたりします。椿の葉は肥やしや稲の代用なのです。
(2016.2.11)(川西町)



[タニシ拾い_六縣神社]

タニシも椿の葉っぱ。
(2016.2.11)(川西町)



[子供暴れ_六縣神社]

農作業のひとつひとつの終わりごろに、子供が農夫や牛にのしかかります。子供は雨、風を現しているそうで元気なほど豊作になるといわれています。。
(2016.2.11)(川西町)


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おんだ祭_大和神社

大和神社のおんだ祭は子供中心に行われます。実際の牛耕や田の作業など見たこともない世代ですので、大人に教えてもらいながら大まじめにやっています。



[牛面_大和神社]

(2016.2.10)(天理市)



[畦豆植え_大和神社]

(2016.2.10)(天理市)


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御湯立神事_三輪恵比寿神社

三輪の初恵比寿は日本最初の市場と言われる「海石榴市(つばいち)」の伝統を今に伝える行事。残りえびす(というかどうか)の3日目に祭事される「御湯立神事」では、8つの釜が並べられ、神楽舞の様な所作をされながら順番に湯立てをされていきます(浪速神楽の流れではないかと思われます)。塩、洗い米、お神酒を入れられ、御幣の柄で湯を混ぜ、前方に湯を弾き出す様に撒かれます。そのあと両手に笹を持ち大きな所作で四方に御湯ををまかれます。この湯を被ると縁起が良い参拝者は被っておられました。終わってからその湯もいただきます。



[御湯立 1_三輪恵比寿神社]

(2016.2.7)(桜井市)



[御湯立 2_三輪恵比寿神社]

(2016.2.7)(桜井市)



[御湯立 3_三輪恵比寿神社]

(2016.2.7)(桜井市)


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節分会_金峯山寺

吉野山の金峯山寺蔵王堂の節分は、日数心経、星供秘法が執り行われ、その後、鬼の調伏式が行われます。修験者や参拝者に豆を浴びせられ、降参、調伏します。蔵王堂の豆まきは全国から「鬼は外」と追い出された鬼を集め、調伏させ改心させます。これは役行者が法力と仏法で鬼を弟子にしたという故事にも基づくものとも言われています。この謂われもあり、ここの豆まきは「福は内、鬼も内」と唱えられ、珍しいものです。(全国的に珍しいとのことですが、調べてみますと、結構方々の社寺でも「鬼も内」はあるようです。)



[法要 1_金峯山寺]

(2016.2.3)(吉野町)



[ 法要 2_金峯山寺]

(2016.2.3)(吉野町)



[法要 3 _金峯山寺]

日数心経、星供秘法の法要を行われている間から、堂内を鬼がうろうろと歩き回っています。参拝者の頭や肩に鬼さんが、斧や剣、鉄棒などをあてて無病息災のおまじないをしてまわります。
(2016.2.3)(吉野町)



[ 鬼踊り_金峯山寺]

赤、緑、黒の鬼6匹が本堂で鬼踊り。
(2016.2.3)(吉野町)



[ 調伏式_金峯山寺]

行者や参拝者から一斉に豆がぶつけられ調伏させられます。
(2016.2.3)(吉野町)



[法弓 _金峯山寺]

(2016.2.3)(吉野町)



[ 護摩_金峯山寺]

(2016.2.3)(吉野町)



[鬼踊り 2_金峯山寺]

調伏した鬼達は大護摩でも鬼踊り。
(2016.2.3)(吉野町)



[ 福豆撒き_金峯山寺]

(2016.2.3)(吉野町)


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節分会_信貴山

信貴山本堂で行われる星祭大法要のあと、鬼追い式が行われます。赤鬼、青鬼が賽銭箱を乗り越えて本殿へ乱入してきます。暴れる赤鬼、青鬼を毘沙門天が退治し、吉祥天女が福豆を授けるとの逸話にちなんで行われます。この後、追われた鬼は各宿坊にも乱入、そこでも豆の攻撃を受けます。その後村々の家に回ります。



[ 本堂での鬼追い式_信貴山]

(2016.2.3)(三郷町)



[ 村回り 1_信貴山]

(2016.2.3)(三郷町)



[ 村回り 2_信貴山]

(2016.2.3)(三郷町)



[ 村回り 3_信貴山]

(2016.2.3)(三郷町)



[村回り 4_信貴山]

(2016.2.3)(三郷町)


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鬼の宿_天河神社

「鬼の宿」は古来より天河社独自に伝わる神秘的神事として、多くの宗教的、学問的な関心を集めている行事である。
天河社社家は、役行者の供に祀られております前鬼、後鬼の子孫と言い伝えられており、節分祭宵の晩「鬼の宿」として、先祖である鬼(神)をお迎えします。かつて天川の民が新しい年(節分)を迎える前夜、里宮を通して祖先の霊を迎えた古い信仰の名残りともいわれる神仏習合の神事。
この神事は、神社の社殿ではなく、役行者に仕え大峯山開山を助けた鬼の子孫と伝えられる社家の民家の中で斎行される点。そして、夜更けから深夜にかけて厳かに斎行される点がこの神事のユニークな点です。
蝋燭の明かりの中で、一番座敷に鬼を迎えるための布団を用意し、にぎりめし、梅干しを供え、祝詞や般若心経を合唱する中であたかも異次元にいるかのような場の高まりを実感します。
(天河神社ホームページより引用)

社家で執り行われる神事は一般非公開とされいますので、取材はさせていただいておりますがHpでの公開は遠慮させていただきます。



[ 鬼の宿 1_天河神社]

神殿の御神火をいただき社家へお渡りされる一行。
2011年に取材させていただいた時は、参拝者全員が宿(社家)までお渡りされ、全員が鬼の宿での神事にも隣の部屋で襖越しに参拝されていましたが、参拝者が増えたこともあってか、幹部役員さんだけの様でした。
(2016.2.2)(天川村)



[ 鬼の宿 2_天河神社]

社家の玄関にはかがり火を焚いて迎えられます。
(2016.2.2)(天川村)



[ 鬼の宿 3_天河神社]

鬼の宿の玄関。
(2016.2.2)(天川村)


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