|
登録日:2001.08.12 |
混 雑 度: ● 紙 有 無: ●●●● |
【再取材】 2020.10.23 【更新】 3回 /協力シート
|
御祭神 火雷大神、天香山命 御由緒 御創建は~代とも神武天皇の御代とも伝えられるが詳らかでない。 当社に伝わる旧記には、『笛吹連(当社を守る神主家の先祖)の櫂子は火明命の後にして崇神天皇の十年、建埴安彦を討ちて功あり、天皇より天磐笛を賞賜せられ笛吹連の名を命ぜられる』とあり、崇神天皇の御代にはすでに当社が鎮座していたことが伺える。又、平安時代に全国数万の神社より特に霊験あらたかな神社を記載した延喜式神名帳には、『葛木坐火雷神社二座並名神大月次相嘗新嘗』と記されている。 ここに記された神社を式内社というが、延喜式内の神様の数は大中小社併せて3,132座あり、神社の数は2,861社ある。 そのうち71座のみ祈年祭、月次祭、新嘗祭、相嘗祭に朝廷より幣帛を賜った。 御祭神火雷大神、天香山命は、この71座に御加列になり、その上名神大社に列せられたばかりでなく、国の大事には必ず勅使(天皇の御名代)が参向され、幣帛を捧げられた。 火雷大神を祀る火雷神社と笛吹連の祖神天香山命を祀る笛吹神社の二社が元は別にお祀りされていたようだが、延喜の制以前に合祀されたのではないかと考えられる。 天香山命の子孫、笛吹連が代々この地に住み、祖先神に奉仕し、この土地を笛吹と称えた。その為か、現在も正式な葛木坐火雷神社という名よりも笛吹神社という名の方が地元の人々に親しまれている。 現在は火雷大神が火の神様であることから、火を扱う職業(飲食業、製造業、工場)や消防関係の崇敬を集めている。 又、天香山命の御神徳から笛やフルート、尺八など、楽器演奏の上達を願う人々の崇敬が篤く、奉納演奏に見える方も多い。 大砲 境内中程の広庭にある大砲は、日露戦争後明治四十二年六月に政府より奉献されたものである。 こうしたものは、当時日本各地の神社や主要施設に奉納されたが、大東亜戦争中、戦後に大半が軍に上納され、当時のままの姿で残る例は数少ない。 また、当社にはその当時の証明書も残っており、史料として貴重である。 奈良県指定天然記念物 鳥居の右側に周囲約三米程の巨木があります。 これが天然記念物「イチイガシ林」の内の一本であり、この木が境内に約二十本あり一つの林叢をなしています。 奈良盆地周辺の扇状地の極相はイチイガシ林であることが知られているが、こうした地域は人の生活領域であり、奈良県では古くから開けてきた。 そうした中で笛吹神社の社叢は海抜一七○米前後の扇状地に残されており、境内南向き斜面のものはイチイガシ林としての保存状態が良い。 笛吹神社のイチイガシ林は学術上、教育上、環境保全上極めて重要である。 御祭日 歳旦祭:1/1 元始祭:1/3 御田植祭り:2/11 祈年祭:2/11 鎮花祭:4/19 夏越祭:7/17 秋季例祭:10/25 鎮火祭:11/15 新嘗祭:12/6 除夜祭:12/31 近鉄南大阪線 近鉄忍海駅下車、西へ徒歩約2.5km。 |