奈良市
大安寺
登録日:2001.02.19

混 雑 度: ●●
紙 有 無: ●●●






【再取材】 2022.04.18 【更新】 4回 /協力シート
大安寺のトイレ。
再取材:GALA さん
: 個室2、小便器5、手洗い2。
正門左手にあるとてもきれいなトイレです。
お寺によく見られる、外観から木造ではなく近代的な建物で、場所は奥まっているがそれを跳ね返すような、風情がある。
中は、やはり木造となっており、換気も良いようです。
小便器はセンサー式の自動水流で設置数も多いので、行事や団体参拝の時も清潔を保つ意味でも安心です。
トイレ内全てにお経のような、張り紙がありました。
内容は、「大小便時 当願衆生 觸除煩悩 滅除罪法」
用便に際し願わくば、心身安穏となる如く、人々をして煩悩を除き、罪穢を滅し除かん。
トイレの奥は、磨りガラスの細長い窓があって、自然採光が取られています。
個室は2室とも、温水洗浄便座付きの洋式となっています。
: 個室5、小便器0、手洗い3。
入口の男女案内がオブジェで出来ています。
オブジェだけでは、男女の判断が個人的な認識の相違で、分からない時もありますので、通常の男女表示もありますので、大丈夫です。
配置ですが、個室は対面になっていて、洋式と和式が相反して別れている。
個室の間は通路で排水溝が刻まれている。これは良くある排水の仕組みですね。
画像から分かるように、床は黒いマットのタイルとなっています。
汚れが目立たない工夫ですが、便器周り手洗い付近の床は、水の跡が残ってしまい、目立ってしまいます。
洗面の鏡が大きくとても見やすいです。女性にはとても有り難い。
勿論、自動水流となっております。
男性に比べ、キャパが少ないですが、大きな行事以外はこなせると予想します。
memo
山門の基礎が出来上がり、立派な門構えとなりましたが、トイレの入り口と門の基礎の角が近いため、少し危険です。
手すりの設置がございますが、多目的トイレの設置がなく、車椅子での利用は通路が石畳などで利用しづらいかも知れません。



縁起
飛鳥時代、聖徳太子が斑鳩宮の東南の地に建立された熊凝精舎がこの寺の始まりです。
以来、百済大寺、高市大寺、大宮大寺と遷寺し、我が国随一の国家の大寺として和銅三年(710年)平城遷都に伴い平城京左京六条・七条四坊の地に移建、大安寺と称されました。
輝かしい歴史をもつ大寺として、東大寺大仏開眼会の大導師を勤めた天竺僧・菩提僊那や、奈良仏教の指導的役割を担った唐の高層・導せん、あるいはベトナムの林ゆう楽を伝えた仏哲等々、天平文化を担った国賓級の渡来人たちが、大安寺の僧坊に止宿したと記録に残されています。
外賓のみならず、奈良朝七代目の光仁天皇も、白壁王をしての在野時代、この寺に住して酒歌に興じ(大安寺笹酒の由来)また当時の学僧・勤操に学んだ空海が、のちに真言密教を開いたことはあまりにも有名です。
遣唐僧・道慈律師が唐制に則り完成させたかつての壮大な大安寺式伽藍は、後の長い歴史の中で、残念ながら地中に埋もれてしまい、南都七大寺の外観を失ってしまいました。
しかし近年の発掘調査による遺構の検出や、国の史跡指定により、寺として旧観復元の第一歩をいま、ようやく踏み出すことになりました。
「がん封じ」
祈祷していただいた後に、笹酒をいただけます。
竹から出てくるエキスが、体に良いと言うことです。
一月二十三日 光仁会(癌封じささ酒祭り)、六月二十三日 竹供養(癌封じ夏祭り) 。

奈良交通
JR・近鉄奈良駅より「大安寺」停留所下車、徒歩10分。