綾傘鉾
山鉾の非常に古い形態を残す傘鉾の1つで、大きな2つの傘と棒振り囃子が特徴です。6人の公家風装束をまとった稚児も連れ添って巡行に参加します。鉾は他とは違って、台車の上に傘が載った形をしています。棒振り囃子は、赤熊(しゃぐま)をかぶり棒を持った者が鉦(かね)、太鼓、笛に合わせて踊り、祇園囃子より大きな響きでテンポが早く小気味よいものです。

綾傘鉾は今宮のやすらい祭の花傘と似た形式で、平安時代の傘鉾の姿を残すものである。
天保5年(1834)、一時小型の鉾に改造されて巡行に参加したことがあるが、本来は大きな傘を中心とした棒振り囃子の行列である。明治12年から5年間徒歩形式で巡行したが、その後途絶えていた。昭和48年頃から復興の機運が高まり、町内の人々の努力と壬生六斎(みぶろくさい)会の支援で54年に復興した。

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