八幡山

町内に祀られている八幡山をやまの上に勧請した山です。天明年間(1781〜1788)(江戸後期)製作といわれる社殿は総金箔の精巧壮麗なものです。鳥居には左甚五郎作と伝えられる鳩が飾られています。欄縁は河原林秀興作と伝えられ、新旧の懸装品(けそうひん)とともに工芸装飾も注目される山です。また、海北友雪の祇園祭礼図屏風を蔵し宵山に展示することでも知られています。

応仁の乱以前より文献にその名が見られ、延宝年間(1673−1680)に描かれた絵により、鳥居に鳩がとまっている今とほぼ同じ型の山だったことがうかがえる。
八幡信仰は古くからあり、他の山鉾でも祇園の牛頭天王(ごずてんのう)に関係のない神を祀ったりしているので、趣向の一つとして当時の人々はこだわっていなかったと思われる。
八幡宮は普段は町会所の庭に祀っているが、金色の社殿は土蔵で保存され、巡行日のみ山台上に飾られる。

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