中国の史話、二十四孝の一人孟宗が雪中に筍を掘った話を趣向とした山である。 孟宗は中国三国時代(二二〇−二八〇)の江南の人。母の好物が筍だったので、老いて病の時に、孟宗あ母に筍を供したいと考えた。しかし厳冬だったので筍があるはずなく、竹林をさまよい竹を抱き嘆息していると、雪をついて四、五本の筍が頭をもたげた。歓喜して持ち帰り、母に食べさせたところ、病も治ったという話である。 御神体は左手に鍬を担ぎ、右手に筍一本を持って喜んで帰って行く姿を表している。