近撮_2015.11
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示しております。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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国王神社大祭

南朝ゆかりの国王神社は第98代長慶天皇をお祀りしており、南北朝時代、南朝の長慶天皇が北朝勢のために十津川の上流で自害なされ、村民がその御首を下流の河津で発見し南帝陵として手厚く葬られました。
現在でも「頭の神様」として崇められています。
大祭では古くから伝わる武者行列が上野地集落から神社まで進まれます。今年は道路工事中のため、神社近くの広場で行われました。



[ 武者行列_国王神社]

 7ヵ大字の氏子によって当屋[とうや]と称する祭典の担当を決め、当屋の大字より3童子を三役とし、つるべをつけた榊を持つもの、御幣を持つもの、指示をするもの夫々を分担し、又三童子の父が桧で編んだ籠に供餅を入れて持ち、氏子一同が直垂[ひたたれ]或いは裃[かみしも]に大小という扮装をし、壮年の1人が「表白」と称する、歌い手となり、全国有名な神号を唱え、一同「万歳楽」と唱和しつつ上野地より境内に行列をつくって練り込み祭式を挙げるのである。神社に着くと拝殿を三周する。
(2015.11.1)(十津川村)




[ 行列の童子_国王神社]

(2015.11.1)(十津川村)



[ 三役童子_国王神社]

祭りの主役とも言える三役童子。河、津、宮役と名付けられています。神職に寄る神事、修祓、祓えの儀、祝詞奏上のあとは三役の童子が拝殿で所作を行います。河役の童子が背中に挿した扇子を取り出して無言で一歩前に差し出す。次ぎは御幣を持った津役の童子。御幣を差し出し扇ぐような所作で上下に振る。これを繰り返す。差し出す向きは左から右へ、左から右へと移るが所作は同じ。ツルベ持ちの宮役の童子は立っているだけで特段の所作はない。
(2015.11.1)(十津川村)



[ 1_国王神社]

神殿に向いての所作を終えると、振り返り反対向きに同じ所作を行います。
(2015.11.1)(十津川村)


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布薩の行法_海龍王寺

鎌倉時代に興正菩薩叡尊に復興されて以降、現在まで真言律宗の法灯を伝えており、法灯を後世に残す一環として2001年に復活された布薩の行法は、一般の方々と僧侶とが一堂に会して懺悔する行法です。 生きている中で、人間は様々な罪を犯します。静寂かつ厳粛な空間の中で、日頃の自分を再度見つめなおす機会と捉えていただければと思います。 (海龍王寺のHPより引用)
2014年の写真参照



[ 布薩の行法_海龍王寺]

参拝者と僧侶とが一堂に会してということで、定員は15〜20名、僧侶11人との約30名。日が暮れて真っ暗になったころ、道灯りの灯明の中を僧侶が登壇され行法が始まります。
(2015.11.7)(奈良市)



[ 布薩の行法_海龍王寺]

(2015.11.7)(奈良市)



[ 布薩の行法_海龍王寺]

海龍王寺のご本尊は十一面観音菩薩立像ですが、布薩の行法では釈迦三尊像(釈迦、文殊菩薩、普賢菩薩)のお軸をご本尊としておまつりされます
(2015.11.7)(奈良市)



[ 布薩の行法_海龍王寺]

(2015.11.7)(奈良市)



[ 布薩の行法_海龍王寺]

(2015.11.7)(奈良市)



[ 布薩の行法_海龍王寺]

(2015.11.7)(奈良市)


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花おどり_田山
(奈良大和ではありませんが、近接地域につき掲載)

この地域には多くの雨乞い踊りがあったそうですが、中でも最高位の位置づけの願かけだったと伝わっています。昭和38年に復活された。雨乞い踊りの他に返礼踊りもあり、またこの花おどりは雨が降っても降らなくても奉納されてきたとのこと。
(保存会パンフにもとづき記事を記しますが、詳細には書ききれないぐら大掛かりで複雑な行事です)



[ 中踊り_ 花おどり_田山]

12人の踊り手は女装の長羽織、足元は白脚絆にワラジ、手には白い手甲をはめ、いずれも赤い紐でしめる。背中にはシナイと称する2メートル弱の棒に三段の色紙の房をつけその上に御幣と造花を飾る。
(2015.11.3)(京都府南山城村)



[神夫知の口上_ 花おどり_田山]

諏訪神社でシナイの踊り子がひと踊りしたあと神夫知(しんぶち)の少年が大太鼓の上に乗り、口上。
「・・・氏神様に 雨乞いの祈願をこめ 神意により雨降らしたもうや 村人たちうちつどい願すましの踊りを奉納するをためしとし・・・後の世まで伝えられ・・・ご入来の皆々様 ゆるゆるご見物なされそうらえ〜なられそうらえ〜 愛宕参りは所願成就次に踊るは・・さらば太鼓の役たのみもうそう〜」 
(2015.11.3)(京都府南山城村)



[ 庭踊り 1_花おどり_田山]

大太鼓の上に立ち上がった神夫知の少年が神前を向き軍配を片手に、雨乞いの願かけの口上を申し述べるや、太鼓の一番手がドドーンと打ち鳴らすのを合図に庭の踊りが始まる。
(2015.11.3)(京都府南山城村)



[ 花おどり 2_田山]

(2015.11.3)(京都府南山城村)



[ 唄付け_花おどり_田山]

12人の唄い手は黒紋付に白足袋。下駄履きで顔を金箔のマスクでかくした菅笠をかむり白扇でリズムをとる。(2015.11.3)
(京都府南山城村)




[ 神夫知役の少年_花おどり_田山]

口上文の暗記復習する神夫知役の少年
(2015.11.3)(京都府南山城村)



[祭り化粧の子_ 花おどり_田山]

祭り化粧の子
(2015.11.3)(京都府南山城村)


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アカンサス_新薬師寺


[アカンサス_新薬師寺]

アザミ属で地中海沿岸の原産。古代ギリシャの建造物や内装などの装飾もチーフとしてよく使われています。新薬師寺の国宝薬師如来坐像の後背はこのアカンサスの葉の装飾だとのこと。(私は今まで火炎だとばかり思っていました。)これもまたシルクロードのご縁でしょうか。寺坊の前に植えられています。
(2015.11.7)(奈良市)



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