近撮_2011.10
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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秋祭り_水分神社_平尾

平尾水分神社の秋祭りは夜に行われ、宇陀川を挟んだ二つの東と西の垣内で一年間祀られていた分霊をこの夜お返しになり、神事が執り行われ、直会(なおらい)、御供撒き(今年は雨模様で中止)などが行われます。翌日に新しい分霊を新年度の頭屋さんがお持ち帰りになり一年間祀られます。これらの行事全体を地元では「座」と呼んでおられます。


[お渡り1_水分神社]

二つの垣内の一行は参道入口の橋で提灯を掲げ「オー」と発声し合流され、一の鳥居を通って水分神社までお渡りされます。
(2011.10.23)(宇陀市)


[お渡り2_水分神社]

(2011.10.23)(宇陀市)


[お渡り3_水分神社]

二つの垣内の頭屋でそれぞれに一年間祀られていた分霊がこの夜神社にお帰りになります。分霊は屋形に入った状態で葉のついた竹で担がれていきます。翌日新しい分霊を新頭屋が預かられ一年間祀られます。
(2011.10.23)(宇陀市)

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秋祭り_夜支布山口神社

夜支布山口神社の祭礼は宮座20人衆により司り営まれます。年長者の中から頭屋が選ばれ、同神社の廻り明神と呼ばれる分霊を自宅に一年間祀られています。秋祭りには頭屋から神社までガクニンを連れてのお渡りがあり、神社で祭礼の後、御旅所まで関係者全員による賑やかなお渡りが行われます。


[お渡り_夜支布山口神社]

(2011.10.16)(奈良市大柳生)


[ヤナギバナ_夜支布山口神社]

お渡り一行の持つヤナギバナ(竹串に造花をつけたもの)は道中で村人に抜き取られもらわれます。
(2011.10.16)(奈良市大柳生)


[ガクウチ_夜支布山口神社]

夜支布(やぎゅう)山口神社の拝殿前と同境内にある立磐神社の前で田楽が奉納されます。ガクニンと呼ばれる舞人が「田の草取り」を演じます。一人が鼓を打ち、四人がササラ(編木)を手に草取りの格好、廻りを三人が小太鼓を打ち3周します。
(2011.10.16)(奈良市大柳生)


[ハナガイ_夜支布山口神社]

ガクニンの着ける「ハナガイ」。ハナガイはハナギ(鼻木)とも言い、牛の頭に着ける道具でこれを模したもの。芯に藁を束ね紺と白の和紙で拵えられ幣がつけられています。本来は左の人の様に着けるのですが、少し小さめの為か頭に鉢巻状に被っておられる方が多い様です。
(2011.10.16)(奈良市大柳生)


[宮年寄り衆_夜支布山口神社]

(2011.10.16)(奈良市大柳生)

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秋祭り_竜口白山神社

竜口白山神社の秋祭りは頭屋祭から始まり白山神社までお渡りがあります。「はりのめし」と呼ばれる小豆おこわを入れた「はんぎり」という桶をよっぱらた村人が担ぎ途中の家に駆けこんだりしながらの賑やかなお渡りです。朝から家々を獅子舞が廻り門つけが行われます。


[お渡り_竜口白山神社]

榊と注連縄を先頭に獅子舞の一団、神主、頭屋、巫女、来年の頭屋、村人が続き、その中を「はんぎり」が行ったり来たりしながら白山神社までお渡りをされます。
(2011.10.23)(宇陀市室生区)


[はんぎり_竜口白山神社]

お渡りの途中で家々を廻る「はんぎり」。桶の中には「はりのめし」という小豆おこわが入っています。御幣は本頭屋と副頭屋で祀られていた分霊。
(2011.10.23)(宇陀市室生区)


[御湯立て_竜口白山神社]

神社に着くと、神主による湯立神事が行われます。
(2011.10.23)(宇陀市室生区)


[獅子舞の門つけ_竜口]

頭屋はじめ村の家々を獅子舞が門つけして廻ります。
(2011.10.23)(宇陀市室生区)


[神饌_頭屋祭_竜口]

頭屋祭での神饌。このまま白山神社の神饌にもされます。よくある神饌ですが、特徴的なのは桶の中の甘酒の素。生卵もあるようであまり見受けないものです(大神神社ではミーサンにと参拝者から供えられますが)。そして見事な松茸。
(2011.10.23)(宇陀市室生区)

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田原の火祭り_菅原神社

田原菅原神社の秋祭り。夕暮れに集落の上地区と下地区の頭屋さんから村の中程の高台に鎮座する菅原神社まで大きな松明を先頭にお渡りが行われます。松明は長さ7メートルの竹を結わえた大きな松明。頭屋さん、御供担ぎが続き、村人が提灯(数年までは麻の小松明でした。)を手に手に続きます。
2008年2009年のもあわせて御覧ください。


[松明お渡り_田原]

道中何度か「差せ差せ」と上方へ放り投げたり、三叉路の広いころに来ると「廻せ廻せ」のかけ声で大きな松明を回転させたりしながら菅原神社の下で上地区と下地区の松明が合流。一気に高台に鎮座する菅原神社まで駆け上がります。
(2011.10.23)(宇陀市大宇陀区)

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戸立祭_櫛玉比女命神社

弁才天、南、的場、萱野の四大字のだんじりが伊勢音頭を唄いながら巡行します。宵宮の櫛玉比女命神社への宮入りは豪壮で、早打ちの太鼓と鉦の音とともに一気に拝殿に突っ込みます。名前の由来は村のみんなが戸を立てて(閉めて)祭りに参加したことによるとのことですが諸説あり定かではないようです。
20102008のも御覧下さい


[宮入り1_櫛玉比女命神社]

(2011.10.31)(広陵町)


[宮入り2_櫛玉比女命神社]

(2011.10.31)(広陵町)


[宮入り3_櫛玉比女命神社]

(2011.10.31)(広陵町)

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伊勢大神楽_玉列神社例祭

大神神社の摂社玉列神社は平安時代の「延喜式神名帳」にも記載されている古社。椿の神社としても有名。秋の例祭は遠方からの崇敬者も参列され賑々しく行われます。


[伊勢大神楽1_玉列神社]

伊勢大神楽の奉納
(2011.10.12)(桜井市)


[伊勢大神楽2_玉列神社]

(2011.10.12)(桜井市)


[伊勢大神楽3_玉列神社]

(2011.10.12)(桜井市)

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九日祭_八坂神社_金屋

大神神社の末社金屋の八坂神社で行われる祭。10月9日に行われることから九日祭(くにちさい)と呼ばれています。祭事は早朝夜明け頃から始まります。


[頭屋祭_九日祭_金屋]

早朝に村の人達が頭屋さんに集まり、大神神社からの神主と巫女さんにより頭屋祭が執り行われます。(2011.10.9)(桜井市)


[お渡り_九日祭_金屋]

明け方まだ薄明かりの村道を八坂神社に向かってお渡りをされます。神官、巫女に続き榊のひもろぎ、桶に入った神饌、頭屋、村役さんらが続きます。
(2011.10.9)(桜井市)


[九日祭_八坂神社_金屋]

夜が明け始めた頃から八坂神社で祭事が執り行われます。
(2011.10.9)(桜井市)


[神饌_八坂神社_金屋]

神饌は大きな桶に、米を真ん中にザクロ、栗、柿、椎茸、銀杏、茄子、ショウガ、小芋。3つ用意され頭屋祭の後お渡りで運ばれます。
(2011.10.9)(桜井市)

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当家祭_八坂神社_下山

八坂神社秋祭りの公式祭にあわせその近い日に当屋の10才の子を当人児(とうにんご)として当家祭が行われます。10才になった子の宮入りや元服という通過儀礼の意味があると思われます。八坂神社の宮座の家族で10才の子どもがいる家(複数あるときは生年月日順)が当屋となり当家祭礼が行われます。当家の玄関にお仮屋を設え神事が行われます。


[当人児と御幣カツゲ(担ぎ)_当家祭_下山]

当人児は烏帽子の冠を戴き、赤白のタスキを垂らした装束でこの日の主役。弟や宮座の家系で年下の子が「御幣カツゲ」(担ぎのなまり)となり従います。今年の御幣カツゲは弟さんでした。この君が再来年当人児を勤める予定だそうです。
(2011.10.8)(奈良市)


[ゴクカツゲ(担ぎ)_当家祭_下山]

当家から八坂神社までのお渡りでゴク(御供)を運ぶ若い女性は「ゴクカツゲ」と呼ばれ、小学校高学年から中学生の6人が勤めます。宮座の家系から選ばれますが、成長した娘たちのお披露目の場でもあったと伝わります。黒い和服に色の帯は珍しく大人びたお色気も感じられます。以前は桶に盛られたこのゴクを肩に担いでいたそうです。
(2011.10.8)(奈良市)


[ご神体行幸_当家祭_下山]

当家の御仮屋に祀ってあったご神体のお渡り。氏子総代さんが榊の葉を口にして行幸されます。ご神体は「石」で祭の2日前の早朝に天理市の森本川へ出向き禊ぎを行い持ち帰った小石だそうです。
(2011.10.8)(奈良市)


[当人児の奉幣_当家祭_下山]

奉幣神事も当人児により行われます。神主さんの助言を受けながら神妙な顔つき。
(2011.10.8)(奈良市)


[御供_当家祭_下山]

御供(神饌)は独特で餅に五色の御幣を挿し、天部に茗荷を。桶の中にはクリ、ナツメ、カヤの実、柿、ナスビを入れ、箸を添えられています。この特殊新鮮は6つ用意され本殿の他に境内のイワクラの前にも供えられます。
(2011.10.8)(奈良市)

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翁舞_奈良豆比古神社

奈良豆比古(ならずひこ)神社で地域の翁講によって「翁舞」が年一度奉納されます。「翁舞」は、いわゆる式三番で、太夫(たゆう)、千歳(せんざい)、三番叟(さんばそう)、脇(わき)によって、天下泰平、国土安穏を祝い、神威にて氏子の繁栄と豊作を祈願する舞。翁舞の最高潮は神に長寿をことほぎ、翁三人が舞います。室町時代から伝わり、中世芸能の趣をよく残しており能楽の源流ともいわれています。国指定重要無形民俗文化財。


[翁三人舞_奈良豆比古神社]

(2011.10.8)(奈良市)


[千歳舞_奈良豆比古神社]

(2011.10.8)(奈良市)

2004年の翁舞


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神事相撲_奈良豆比古神社

神事相撲は各地の秋祭りに見られますが、その謂われ、形態も様々ですが、基本的には豊作に感謝し、奉納されるものだと思われます。実際に取り組みを行うものより、形式的なもの、芸能的なもの、歌舞音曲的なものの方が多いようです。奈良豆比古神社の神事相撲は本殿の前で、神主のハッケヨイ・ノコッタのかけ声で2人が榊を頭にして拝殿のぐるりを行き違いに三周回られます。
2006年のこちらもご参照ください


[神事相撲1_奈良豆比古神社]

(2011.10.9)(奈良市)

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宵宮相撲_九頭神社

小泉神社の秋祭りの宵宮に、境内に鎮座する水神の九頭神社で九頭神社の宮座衆により宵宮相撲(神事相撲)が行われます。長老3人衆と当屋の4人が白衣に黒羽織を着用し、神事の終わりに三人の長老衆によって行われます。


[宵宮相撲1_九頭神社]

一老が行事役、二老、三老が相撲を取りますが始めに一老を先頭に「ウーワッハイ」と発声しながら鳥居の前を三周します。
(2011.10.7)(大和郡山市)


[宵宮相撲2_九頭神社]

一老が行事役、二老、三老が相撲を取ります。二老と三老さんは互いに見合って手を取り合ったり相手の腰を掴む所作をされます。所作はそれだけであっという間に終わります。
(2011.10.7)(大和郡山市)

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火祭り_往馬大社

往馬(いこま)大社の秋祭りで一般に火祭りと呼ばれています。高座の神前から火をいただき一気に境内から外まで走り抜けます。10秒の祭りと言われるほどにあっという間の神事です。もちろん古式に則った神事も多彩に行われますが、ほとんどが競争で成り立っており、昔から勝負祭りとか喧嘩祭りとも呼ばれてきたようです。
2010年のもあわせて御覧下さいませ。


[火取り競争_往馬大社]

受け取った松明をかかげ一気に階段下へ走り、途中でさらにススキなどで作られた大きな燃えやすい「ゴムシ」という松明に点火し、その燃えるゴムシも神社の外まで競争で走り去ります。あっという間の行事です。
(2011.10.9)(生駒市)


[べんずりの舞_往馬大社]

弁随(べんずり)の舞、弁随という祭り全体を差配する役で、生駒谷を南北に分け4人ずつが役につきます。べんずりは神職よりも強い権限を持ち、機嫌をそこねると祭りができないという。酔っぱらって舞う踊りは滑稽でもあり、それでいてちょっと妖しい雰囲気でもあります。
(2011.10.9)(生駒市)


[ヒノゴク_往馬大社]

神饌も多様で数も多く、その御供上げも北、南の競争で行われます。中でも「ヒノゴク」と称される神饌は手の込んだ珍しいものです。ヨシの葉で亀状に作った台に蒸し米を筒状に仕上げたものを乗せ、てっぺんにズイキの葉を乗せてあります。亀の頭のところに箸をはさんであります。
(2011.10.9)(生駒市)

2006年の火取り

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曽爾の獅子舞_秋祭り_門僕神社

曽爾の門僕(かどふさ)神社の秋祭りには獅子神楽が奉納されます。その歴史も古く1718年の当屋の文書に残っています。神事では各大字の当屋、兼当、脇が裃をつけ榊の葉を咥えて献饌されます。神事が始まる頃から境内で伝統の獅子神楽が奉納されます。


[獅子神楽_門僕神社]

曽爾の獅子舞は歴史も古く、種類も「悪魔祓い」「参神楽」「獅子神楽」「接ぎ獅子」などと多く、獅子舞の廻りを天狗やオカメ、ヒョットコなども登場し賑やかに囃したり舞ったりと賑々しく奉納されます。
曽爾の獅子舞は奈良県無形民俗文化財。
前日の獅子舞の村廻りなどはこちらにあります。
(2011.10.9)(曽爾村)


[花魁道中_接ぎ獅子_門僕神社]

クライマックスは伊賀見奉舞会の「接ぎ獅子」。曲芸的で、肩車された獅子(子ども)がいろいろな演技を披露、最後は名物花魁道中。伊勢神楽の流れが伝承されているようです。
(2011.10.9)(曽爾村)


[スコ(頭甲)_門僕神社]

神饌は山海の珍味の他「犬の舌」「牛の舌」の名のついたお餅など多様。ズイキを束ねて芯のまわりに餅と柿を竹串で刺し、上部に鶏頭の花を飾った「スコ(頭甲)」と呼ばれる神饌は人身御供の代わりと伝えられています。8大字から一体づつ献饌されます。
(2011.10.9)(曽爾村)


[オスコ上げ_門僕神社]

スコ(頭甲)の献饌は拝殿正面下から8大字の当屋よりにより順次担ぎ上げられ、副当屋が日の丸扇をかざし献饌されます。これを「オスコ上げ」と言い祭の中でも重要な位置づけとされています。。
(2011.10.9)(曽爾村)

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秋例祭_高山八幡宮

高山八幡宮の秋例祭は6つの宮座により行われます。神饌の数の多さ、また夜中に献饌されるのも特徴。素襖(すおう)を着けた宮座の代表とその供12人(普段着)により手送りで献饌されていきます。「御供上げ」と言われています。これらの神饌は翌早朝まだ暗いうちに撤饌され、宮座の人達による直会(なおらい)が行われ神と共に食するという祭の本来の姿が継承されています。今年は土砂降りのあいにくの天候で献饌の場面は撮影できませんでした。


[神饌_高山八幡宮]

神饌の多さ、種類の多さも特徴。中でも饗立(きょうだて)と呼ばれる菰で作った三角柱形の容器に干飯を入れた神饌は特別なもので珍しい。
(2011.10.15)(生駒市)


[お鈴_高山八幡宮]

献饌の後、6つの宮座の代表が順々に神殿の階段下で神主からお鈴を受けられます。
(2011.10.15)(生駒市)

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題目立_八柱神社_上深川

題目立(だいもくたて)は、上深川の八柱神社で、かぞえ17歳の若者を中心に演じられる神事芸能で大人の仲間入りする儀式でもあります。竹垣で囲った小さな舞台で、烏帽子に直垂姿の若者が順にせりふを独特の節回しでろうろうと謡いついでいきます。演目は三つ伝わっていますが、今年は「大仏供養」でした。動きが少なくほとんど舞台の回りに立ったままで、最後の場面だけが舞台の中央で演じられます。
国の重要無形民俗文化財。一昨年ユネスコ無形文化遺産に選ばれました。
2010年の「厳島」はこちらを御覧下さい。


[題目立1_八柱神社_上深川]

(2011.10.12)(奈良市上深川)


[題目立2_八柱神社_上深川]

最後に演じられるフショ舞。片手に扇を持ち、もう一方の手を腰にあてがい舞台板を激しく踏み鳴らしながら演者全員が唄う「ヨロコビうた」に合わせながら舞います。
(2011.10.12)(奈良市上深川)


[題目立3_八柱神社_上深川]

登場の時と退場の時には、導きの長老を先頭にミチビキ唄をうたいながら境内の舞い所と元薬寺を往き来されます。これは退場の場面。
(2011.10.12)(奈良市上深川)

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