近撮_2011.9
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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絵馬奉納_宵宮祭_当麻山口神社

葛城地域を中心に新生児が絵馬を奉納されるところが多く見られます。当麻山口神社でも宵宮祭の日に新生児が祈祷を受け絵馬を奉納します。


[絵馬奉納_宵宮祭_当麻山口神社]

新生児がこの日に祈祷をを受け、氏子入りすると言われます。他教にも見られる洗礼のような意味もあるのでしょうか。男の子は武者絵、女の子は翁媼の絵が多いようです。今は出来合いでお店で売られているのですが昔はそれぞれが準備して奉納されたようです。それらの古い絵馬が拝殿に掛けられています。最近のは絵馬堂にたくさん掛けられています。
(2011.9.22)(葛城市)

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千本搗き_烏川神社

東川(うのかわ)の烏川(からすがわ)神社の豊饒祭の日、子供の成長を祝う餅搗きが行われます。子供の数も少なくなっていますが、この日は村人総出、里帰りの人も交え賑わいます。長い杉に幣や花飾りをつけた杵で元気よく搗きます。ヨイソラ、ヨイソラのかけ声と、石搗き唄が静かな山間にひびき渡っていました。


[千本搗き_烏川神社]

5臼ほどを交代しながら搗いていかれます。搗いた餅はお返しにいただき持ち帰られます。残りはこの後の餅撒き大会に使われます。杵は数年前までは祭の日に子どものいる家から持ち寄り、お返しの餅も杵に結びつけてもらって持ち帰っておられましたが、最近は神社で預かっておられるのでその情景は見られなくなりました。
2006年2007年のを参考に御覧下さい。
(2011.9.18)(川上村)


[お爺ちゃんに抱かれて_千本搗き_烏川神社]

小さな子どもは親御さんやお爺ちゃんに抱かれて搗きます。この子らが大きくなっても千本搗きが続きますように。
(2011.9.18)(川上村)

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野菜の作り物_観音講_小倉

小倉の観音寺の秋の観音講には野菜の作り物が供えられます。各お家で作られた野菜を持ち寄り朝からお寺で作られます。形は決まってなく、野菜を見てから創意工夫をして作り上げていきます。ここでは変形した野菜も大歓迎されます。出来上がった作り物を供えて、観音講が営まれます。
2008のはこちら、また天理市の上入田でも野菜の作り物の御膳が供えられます。


[観音講_観音寺_小倉]

僧侶も来られなく村人だけで行われます。観音講ですが般若心経を唱えられていました。
(2011.9.17)(奈良市小倉町)


[野菜の作り物1_観音寺_小倉]

朝から持ち寄った野菜で創意工夫しながら作り上げていかれます。子どもの工作の時間ですわ、とか言いながらも真剣は作業、結構楽しそうです。
(2011.9.17)(奈良市小倉町)


[野菜の作り物2_観音寺_小倉]

作り物に決まりはなく思い思いのものが並びます。時節に因んだものも作られ今年はドジョウもありました。今年は野菜が不作だったようで、大きなカボチャなどがなかったようです。
(2011.9.17)(奈良市小倉町)


[野菜の作り物3_観音寺_小倉]

夫婦で観音さんを拝んでおられる姿も。
(2011.9.17)(奈良市小倉町)

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子ども相撲_三柱神社_膳夫

膳夫(かしわで)町の三柱神社で望月祭(敬老祭)の祭 典終了後に古くからの伝承行事として膳夫町・出合町の新生児・幼稚園児・小学6年生までの児童らにより子ども相撲が行なわれます。地域住民の親睦を兼ねて 子孫繁栄・健康を祈念する祭りです。取り組み相手を替えて数回ずつ取組み、終了後、各小学校児童により抽選が行われ、役相撲の取組者を決めます。大・中・ 小の竹の御幣とかしわ手をそれぞれの取組の勝者に授与されます。御幣は、青竹で手作りされたのもので、取得者は家宝としてながく保存されているそうです。
(橿原市のHPより引用)
2010年のもあわせて御覧ください。


[お祓い_子ども相撲_三柱神社]

(2011.9.15)(橿原市)


[子ども相撲_三柱神社]

(2011.9.15)(橿原市)


[御幣の授与_子ども相撲_三柱神社]

最後に行われる役相撲の勝者には大、中、小の当日の朝に採られた太い竹で作られた御幣が授与されます。家宝として持ち帰り長く保存されるそうです。力士の目線は絶対に勝てと応援に来ておられたおじいちゃんへ。
(2011.9.15)(橿原市)

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采女祭_猿沢池

采女(うねめ)祭は中秋の名月の日に行われます。采女とは帝の給仕をする女官のことで、この采女が帝の寵愛が薄れたのを嘆き猿沢の池に入水した、その霊を慰めるためにここに社を建てたが、采女の霊が我が身を投じた池を見るにしのびないと一夜のうちに社を後ろ向きにした、という伝説があります。秋の七草で作った花扇の奉納神事の後、雅楽の流れる中、龍頭、鷁首(げきす)の二艘の船が池をめぐり、最後に花扇を池に投じるという雅びやかな行事。2006年2007年のもあわせて御覧下さい。


[采女祭_猿沢池]

(2011.9.12)(奈良市)

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岳祭り_波宝神社

西吉野山地の集落の祭。柿の名産地の平沼田(ひらんた)や夜中(よなか)(ともに集落名)の上方銀峯山の頂上部に祀る波宝神社の祭礼。氏子14集落(区)の氏子総代や区長さんらによる神事が行われ、その年の当屋さんの集落(今年は平沼田)の村人と合流し御旅所までお渡りされます。


[お渡り_岳祭り]

昔は山道を2台の御輿を担いでのお渡りで豪壮だったそうです。現在は扇御幣(各区の区幣、村幣)を担ぎお渡りされます。平沼田の衆のお渡りでは「ゴヘーサンジャー、チョウーサンジャー」(意味不明)のかけ声と太鼓で登って来られ普段静かな山中も賑わいます。
(2011.9.11)(五條市西吉野)

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鼻長(しし祭)_菅野

9月9日の重陽の節句の日に、鼻長のお面を被って村の家々を回り厄払いをする行事。四社神社のある菅野集落には8つの郷があり、その頭屋さんと、神社の総代さんで節句の神事が行われます。その神事の前に2人の村役さんが鼻の長いお面を被って竹で作ったササラを叩きながら、厄払いをして廻られます。このお面は鼻が長いのが特徴的で鼻長(はななが)といわれ、祭りのいわれとなっているようです。


[鼻長_菅野]

平日の昼ということもあり、村は閑散として人の気配も少なく少々拍子抜けの感もあります。昔は村人や子供たちが、「はな〜が来た、はな〜が来た」と、小石を投げたり、逃げ回ったりしながらササラで厄払いをしてもらったそうです。今も村人と出会うと、体の痛むところなどササラで叩き厄払いをしていきます。
(2011.9.9)(御杖村)
2006年2009年のも御覧下さい。

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三日地蔵_丹生

丹生は昔から仏教の盛んなところでしたが明治十九年に廃仏毀釈の嵐の中で、村を挙げて改宗し神道になった。改宗して一切の仏事を廃したが、女たちにより今も三日地蔵が残っています。村中の家々を三日ずつ順々に巡るのである。数ヶ月に一回は廻ってはくるものの、今どこにおられるかは誰もわざわざ話すことはなく、廻ってきて初めて分かるといいます。三日地蔵は女の守り神で、送り迎えお祀りも女性がされます。


[三日地蔵1_丹生]

(2011.9.4)(奈良市丹生町)


[三日地蔵2_丹生]

大小二体の地蔵が厨子の中に納められています。外からは見えません。厨子の引き出しには布きれが入っていて裁縫上手になるよう祈願するものでもあるそうです。子安地蔵さんやからと、お腹がすくだろうとご飯を三度、三度お供えして安産、産後すくすくと子が育つように祈願してきたとおっしゃる。
(2011.9.4)(奈良市丹生町)


[三日地蔵3_丹生]

次の家に到着すると、「お客さんですよ〜」とか「お地蔵さんですよ〜」とか言って玄関から入り、迎える家は「きはったで〜」「きてらんね〜」とごく自然な生活の一部になっているようです
(2011.9.4)(奈良市丹生町)

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茶碗クジ_丹生

村の役員や祭の役員を決めるのにいろいろな方法があります。順番制のところが多いようですが、大和の山間部を中心にクジによる方法が数カ所で見られます。クジの方法も、榊につけた麻の幣で釣り上げる方法や紙縒で選ぶ方法など様々ですが、ここ丹生では茶碗クジで行われます。


[茶碗クジ_丹生]

丹生では9月1日の八朔祭の日、これからの一年間の村役や当屋さんなどの祭の役員を決めるクジが行われます。茶碗クジでその動作から「振り上げ」とも言われています。名前を書いた小さな紙片をさらに小さく折りたたんで米粒くらいのを茶碗に入れ穴を開けた紙で覆い、神官が上下に振り、飛び出した紙片(写真ではわかりにくいですが汚れに見えるのがそれです)を神社総代さんが扇で受け立会人に確認してもらい決めていかれます。立ち会いの方も自分たちに当たることになるやもで、紙片が取り上げられる度に神妙な顔つきや当たればまわりから冷やかされたりで楽しげなクジでもあります。
(2011.9.1)(奈良市丹生町)

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彼岸花の頃_明日香村

お彼岸の入りの頃にきっちりと咲き出す彼岸花。日本中で曼珠沙華などいろんな呼び名があるようです。死人花など不吉な意味合いの名前もあったり根が有毒であったりするので家の庭などにはあまり植えないようです。明日香の棚田や葛城山麓あたりの彼岸花は人気があるようで多くの人で賑わいます。
2006年のもどうぞ。


[彼岸花の頃1_栢森]

村道に咲く彼岸花。
(2011.9.23)(明日香村)


[彼岸花の頃2_栢森]

綱掛け祭りの雌綱のところにも咲いていました。
(2011.9.23)(明日香村)

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